河本五郎造　花入（銘：蒼樹）（共箱）

河本五郎 (かわもと ごろう) 1919~1986　 　陶芸家。 　愛知県瀬戸市に製陶業を営む柴田重五郎の二男として生まれる。愛知県立窯業学校を卒業後、京都の国立陶磁器試験所の伝習生となり陶技を学ぶ。1950年に染付陶芸家・河本礫亭(れきてい)の養子となり、河本に改姓。 　1953年第９回日展に「草紋花器」が初入選となり、同年の朝日現代陶芸展で「灰釉花器」が最高賞を受賞。この頃磁器から陶器制作へと移り、以後ブリュッセル万国博覧会グランプリ、カリフォルニア国際博覧会デザイン賞金賞、新日展特選・北斗賞、西ドイツ国際手工芸展特別展金賞を受賞し、国内外で活躍。伝統的な瀬戸焼に現代的な造形を加えた力づよい作風で知られる。 　1986年3月23日死去、67歳。